IT業界とは?5つに分類されるIT業界についてわかりやすく解説!

IT業界とは?5つに分かれるIT業界をわかりやすく解説

情報通信産業と呼ばれる「IT業界」は、時代の移り変わりや新たな技術開発に伴い、企業活動の幅を大きく変貌させてきました。

そのため、なんとなく「インターネットを使う仕事かな?」「エンジニアやプログラマーが活躍していそう」というイメージがあっても、具体的な仕事内容や特徴を理解している人は少ないのではないでしょうか。

今回は、IT業界を5つに分類し、それぞれの仕事内容・市場規模・年齢毎の平均年収・代表企業について幅広く解説します!

IT業界の5つの分類

IT業界の5つの分類

IT業界は、別名「情報通信産業」とも呼ばれます。一口にIT業界といってもその幅は広く、提供する商品・サービスや仕事内容に大きな違いがあるものです。

まずはそれぞれ5つの分類に分け、どんな違いがあるのか確認していきましょう。

インターネットWeb業界

インターネットWeb業界

インターネット業界では、主にWebサービスの開発やWebサイトの構築を行います。

SNSやニュースサイト、動画サブスクリプションといったメディアサービスの開発・提供から、Amazon、メルカリのような電子商取引を行うe-commerceインターネット広告による集客支援、ソーシャルゲームの開発に至るまで仕事内容は多岐にわたります。

また、インターネットを活用した自社サービスを開発するWeb系自社開発企業や、企業のホームページ、Webサイトを制作するWeb制作系企業、Webサービスやモバイルアプリを受託開発するWeb受託系企業というように、企業を分類することができます。

仕事内容Webサービス開発
メディアサービスの開発・提供
・EC(e-commerce)
・インターネット広告
・ソーシャルゲーム
市場規模・将来性・市場規模は約47兆円
・5年間で2倍以上の成長をしている注目業界
・今後も更に成長する傾向アリ
キャッシュ化や新型コロナウイルスによる外出控えも追い風
平均年収・20代:約360万円
・30代:約550万円
・40代:約650万円

・年齢よりもスキル重視
・プログラミングやエンジニアリングができれば更にUP
代表的な企業Google・Yahoo!・楽天・Amazon・DMM・Twitter・Facebook(Instagram)
インターネットWeb業界

インターネットWeb業界を支えるWebエンジニアの将来性について解説した記事がこちらです。併せてご覧ください!

Webエンジニアの将来性とは?Web業界の市場規模は5兆を超え、右肩上がりで成長中!

通信インフラ業界

通信インフラ業界

通信インフラ業界では、主にネットワークや電話などのインフラ構築を行います。

固定電話をはじめとする固定回線、スマートフォンでの通信やWi-Fiなどの無線回線、海底ケーブルや衛星を使った回線など、さまざまな手段を通してネットワーク環境を支える業界であり、これまで三大インフラとされてきた水道・電気・ガスと並んで四大インフラとする見方も出てきました。

個人を相手に通信デバイスを販売する企業もあれば、企業を相手に大規模ネットワークの構築を行う企業もあり、内容はさまざまです。

仕事内容・インターネット環境の整備
ネットワークの保守運用
ソリューション開発
・コンシューマー営業
・通信インフラの設計
市場規模・将来性・市場規模は約19兆円
・通信インフラはIT化に欠かせないため、今後にも期待
新規参入が難しい傾向にあったが、緩和されつつある
・限られた数社で顧客を争う環境から脱却傾向にある
平均年収・20代:約330万円
・30代:約480万円
・40代:約670万円

新卒からベテランまで幅広い層が働いている
・歴史が長い企業が多く、キャリアを築きやすい
代表的な企業NTTドコモ・Softbank・KDDI・USEN・NTT東日本・NTT西日本・NTTデータ
通信インフラ業界

ソフトウェア業界

ソフトウェア業界

ソフトウェア業界では、パソコンやスマートフォンを使って操作するソフトウェアやアプリケーション開発を行います。

インストール型のソフトウェアを開発する企業もあれば、クラウドサービス型のソフトウェアを開発する企業もあり、全業界・全職種を対象にできると言われているほど広い層に提供できるため、常に新しいビジネスモデルが模索され続けてきました。

また、企業ごとのオーダーに応えて個別にソフトウェアを開発するケースも、自社でパッケージ製品を生み出して複数の企業に売り出すケースもあります。

仕事内容ソフトウェア開発
プログラミング
・システムエンジニアリング
・オペレーション構築
・アプリケーションの運用
市場規模・将来性・市場規模は約6,500億円
・クラウド化拡大によりニーズが高まっている
昨今ビッグデータ解析に着手する企業が多く、需要が高い
・スキマ産業を狙ったソフトウェア開発も多い
平均年収・20代:約380万円
・30代:約490万円
・40代:約590万円

・エンジニアの需要が高まっている
スキル次第では若手でも十分稼げる
代表的な企業日本オラクル・Microsoft・サイボウズ・トレンドマイクロ・オービック・Adobeシステムズ・東芝テック
ソフトウェア業界

ハードウェア業界

ハードウェア業界

ハードウェア業界では、電子機器そのものの開発・製造・販売を行います。

パソコン・スマートフォン・タブレットなどの情報端末や、プリンター・スキャナー・サーバーなどパソコン周りの製品、テレビ・冷蔵庫・ゲーム機に至るまで幅広いですが、「目に見える製品」を作っている業界だと理解するのが早いでしょう。

仕事内容・セールスマーケティング
・コントロールプログラミング
ハードウェアエンジニアリング
商品デザイン
・機械設計や構造設計・図面管理
市場規模・将来性・市場規模は6兆4,000億円
・IoT対応のニーズが高く、トレンドになっている
・ハードウェアの開発だけでは生き残りにくい
付加価値をつけた新しい商品開発が必須
平均年収・20代:約400万円
・30代:約590万円
・40代:約710万円
大手企業が独占している業界なので、大手に入るのが吉
・一方、外資系新興企業は最初から稼げる傾向が強い
代表的な企業日立・SONY・Panasonic・IBM・Apple・日本HP・NEC
ハードウェア業界

情報処理サービス業界

情報処理サービス業界

情報処理サービス業界では、企業や団体からの依頼を受け、データ収集・加工・解析・計算処理を行います。

デジタルトランスフォーメーションが企業戦略や商品開発に必須だとされて以降の成長率が非常に高く、特にBtoCサービスを展開している企業から多くの注目を浴びています。なかでも、ユーザーの購買行動・移動履歴・Webサイトの訪問動線などを分析したデータを重要視する企業が多くなり、自社だけではノウハウが足りないからと情報処理サービス業界を頼る傾向が強まっています

今後ビッグデータの活用がされるにつれ、更に成長軌道に乗っていくであろう業界です

仕事内容・ITコンサルティング
システムエンジニアリング
・セールスエンジニアリング
データアナリティクス
・AIエンジニアリング
市場規模・将来性・市場規模は4兆5,000億円
外資系企業が盛んに日本へ進出してきている
・外国人採用やアウトソーシングも多い業界
・エンジニアとしての知識が必要不可欠
平均年収・20代:約480万円
・30代:約690万円
・40代:約900万円

・平均年収が高いため人気がある
終業時間や雇用形態の自由度が高いのが特徴
代表的な企業富士通・トランスコスモス・野村総研・日本総研・日本オラクル・東芝デジタルソリューションズ・伊藤忠テクノソリューションズ
情報処理サービス

IT業界は上記のように様々な種類ありますが、実際にその業界で活躍するにあたっては資格が必要になる可能性も少なくありません。以下の記事ではIT業界で必須なスキル、資格についてまとめてますのでコチラもお役立てください。

【2021年最新版】IT転職が絶対に有利になる資格10選!

IT業界の動向

IT業界の動向

続いて、IT業界全体の動向について解説します。今、IT業界がどんな環境にあるか知ることで、今後の成長戦略や新たなビジネスモデルのアイディアが生まれます。

IoTの拡大

IoTとは、Internet of Things(モノのインターネット)の略称として、イギリスの技術者であるケビンアシュトンが生み出した造語です。2015年頃から日本にも浸透した単語であり、特にIT業界において使用頻度が高まりました。

ITとモノの融合。それがIoTです。様々なモノがこれからインターネットに接続されていく世の中はもうすぐそこまで来てることは生活している中で実感しているのではないでしょうか

これまでインターネットといえば、多岐に渡る情報を素早く得るための手段として活用されていました。それがここ5~6年の間に急速に進化し、姿形を変えています。

分かりやすいIoTの例として、まずスマート家電の普及が挙げられます。

洗濯機・テレビ・ロボット掃除機・エアコンなどをインターネットにつなぐことで、外出先や職場から簡単に操作できるようになりました。また、帰宅時間に合わせて部屋の温度を調整したり、音声1つでテレビをつけたり、明かりを消したり、カギを差すことなくロックを開けたりできるようになり、生活の利便性が格段に向上しました。

また、企業向けIoTも大きく発展しています。

例えば、自動販売機のIoT化です。自動販売機をインターネットにつなぐことで在庫状況や温度チェックを遠隔でできるようになったり、天気・時間・曜日ごとの人気商品を分析したりできるようになりました。他にも、トラックがブレーキを踏んだ回数や連続して運転している時間数を本部に伝えて事故防止に役立てたりする取り組みもあります。

こうしたIoTの発展が今後更に続くであろうことを考えると、IT業界の需要も高まっていくことが分かりますね。

クラウドサービスの浸透

クラウドサービスとは、インターネット経由でITリソースを使用できるように開発されたサービスのことです。

これまではCD-Rなどに記憶されたソフトウェアをインストールした「特定の端末から」使用するのが一般的でしたが、クラウドサービスが浸透したことで、ログインさえすれば「どんな端末からでも」使用できるようになりました。

身近な例として、GメールやYahoo!メールなどが挙げられます。特定のソフトウェアをインストールしなくても、アカウントを作ってページにアクセスすれば、オフィスからでも外出先からでもメールチェックできるようになりました。

また、人事・労務・経理・総務の作業を効率化するために、複数メンバー・複数拠点で情報共有できるクラウドサービスや、個人の確定申告・家計簿・仮想通貨をはじめとする資産の管理を手伝うクラウドサービスなど、開発の幅が広がっています。

抜群のアクセス性・高いセキュリティ・分かりやすいユーザーインターフェースが評価され、今後もクラウドサービス開発を手掛ける企業は増えていくでしょう。

こうした時勢が追い風になり、今のIT企業の発展につながっています。

AIの発展

AIは、Artificial Intelligenc(=人工知能)の略称です。学習能力や判断能力など、いわゆる「知能」と呼ばれる機能を持ったシステムであり、2000年代から現代にかけて特に著しい進化を遂げてきました。

人の写真や動画を男女・年齢・体温・所属チームごとに分けられるAIもあれば、外国語の自動翻訳、音声認識を使った情報検索やセキュリティ対策を行うAIなど、さまざまな分野に活用されています。

なかでも、ディープラーニングサービスに対する注目度は年々上がっています。

受験生用の「つまずきやすい単元」を自動で判断する仕組みを作って教育現場で活用したり、個人ごとに異なる「運転のクセ」を学習して自動車事故や故障の対策をしたり、「AIが学習する」ことにフォーカスを絞った開発が盛んです。

加えて、IoT化したドローンを使って収穫量や農薬の過不足を判断するサービスや、医師・技師の能力に左右されず病気の診断ができるサービスにも活用され、ひとびとのQOL(Quality of Life=生活の質)向上に貢献しています。

人が決めたルールに従って単純作業を自動化するRPA(Robotic Process Automation=ロボットによる業務自動化)の動きも盛んに取られており、IT業界における研究・技術発展が期待されています。

まとめ ~IT業界とは?5つに分類されるIT業界についてわかりやすく解説!~

IT業界とは、大きく「インターネットWeb業界」「通信インフラ業界」「ソフトウェア業界」「ハードウェア業界」「情報処理サービス業界」の5つに分類されています。技術やノウハウが相互に影響する業界である一方、それぞれの専門性も高く、仕事内容や提供する商品(サービス)が大きく異なるという性質もあります。

IT業界への就職・転職を検討する際には、「どうしてIT業界に進みたいのか」「自分がIT業界で何をしたいのか」について徹底的に考え、自己分析するのが欠かせません。

自分の想いをしっかり言語化できれば、面接時のアピールはもちろん、入社後のモチベーションや目的意識にも大きく影響していくでしょう。